代表挨拶

はじめまして!

このたび奈良吉野町のストリート音楽フェスティバル「吉野♪音♪街道」発起人のひとりとして、実行委員会代表をつとめさせていただいている、ジャズピアニストの柴田コウメイです。

「吉野♪音♪街道」は、奈良吉野町の修理・再生した古民家を中心とした会場で音楽コンサートを行うフェスティバルです。

日本屈指の木材産地として古くから栄えた吉野町には、今でも戦前の美しい建物がたくさん残っています。

人口の減少で空き家も多くなりましたが、それを橋渡しし、修復し、再生して、次の世代に繋げようと尽力されている方々がいらっしゃいます。

そのお力添えをいただき、私は、2019年夏に空き家のひとつである大正時代の古民家を購入し、修繕して、2020年に吉野町へ移住しました。そしてコンサートスペースのあるジャズ喫茶をオープンし、現在、そこを拠点として活動しています。

ふすまを外せば部屋がつながって広くなる日本家屋の古民家は、簡単にイベントスペースを作ることが可能です。

和室の部屋は音響も良く、自然のリズムを感じながらの暮らしはとてもインスピレーションを刺激されます。

コンサートスペースとスタジオのある家を持ちたかった夢も叶ったところに、コロナ危機もはじまり、都会から離れた吉野に来たこと、風通しがよく、コロナ感染や風邪やインフルエンザの感染リスクが低い古民家で生活することが、思いがけない幸運ともなりました。

豊かな自然と、快適な居住空間、そして、文化遺産が多く、文化を愛する土壌のある吉野町では、同じように空き家を再生し利用しながらの文化活動が非常に盛んです。

このパワーを総合すれば素晴らしいイベントを開催できるのではないかと思い、古民家や空き家を利用したストリート音楽フェスティバルの開催を提案させていただいたところ、今実行委員となってくださっている吉野町の皆さまにご賛同いただいて、「吉野♪音♪街道」を開催する運びとなりました。

このフェスティバルでは、音楽と、レトロな旧街道の街並みを楽しんでいただくとともに、空き家・古民家の楽しさをご覧いただければと思っています。

そして、一人でも多くの皆様に、私の大好きな吉野町やのすばらしさをお伝えすることができたら、ご縁をつなげることができたら、これほどうれしいことはありません。

めいっぱい楽しんでいただけるよう、準備も、演奏もがんばります!

応援よろしくおねがいいたします。

「吉野♪音♪街道」実行委員会代表 柴田コウメイ

柴田コウメイ(しばた・こうめい)
大阪府出身。ジャズピアニスト。ジャズ理論研究家。京都外語大学卒業後渡米。バークリー音楽大学卒業。1983年、ニューヨークバッカス音楽コンクールジャズ部門にて優勝、金賞を受賞。ニューヨークでピアニストとして活動。帰国。1995年大阪心斎橋にてジャズスクール「SPOONFUL MUSIC」を創設。後進育成とともにジャズ理論研究生活に入る。ジャズコード理論におけるコードスケールの発展、奏法の追求、ジャズ理論を用いたクラシック音楽の解析といった成果を経て、2013年ソロアルバム「JAZZ ROCKET」を発表。2015年歌手坂田佳子とのデュオアルバム「ひざまくら」、2017年ソプラノ歌手髙野久美子とアルバム「瞬~プログレッシブ・オペラ」、同年ジャズギタリストneaとデュオアルバム「the language of jazz」2018年「JAZZ ROCKET2」、2019年ジプシースウィングギタリスト井上知樹と「Djazz」をリリ-ス。いずれもジャズ専門誌にて高い評価を得る。縦横無尽のアドリブと多面的な表現力、天性のリズム感が裏付ける官能的なサウンドに定評があり、webにおいてもYouTubeの登録者数6000人を越え人気を博している。2015年大阪市阿倍野区移転を経て2020年吉野町へ移住。